トップ
>
蔭乍
>
かげなが
ふりがな文庫
“
蔭乍
(
かげなが
)” の例文
『奥様、誠に御気の毒なことで御座ます。猪子先生の御名前は
予
(
かね
)
て承知いたして居りまして、
蔭乍
(
かげなが
)
ら御慕ひ申して居たのですが——』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
根岸に籠つた奧方は
蔭乍
(
かげなが
)
ら屋敷に殘した伜謙之進の上を案じ、女の智惠に及ぶ限りの工夫をこらしてそれを守護しました。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
去
(
さる
)
二日
出
(
で
)
之
(
の
)
書状
(
しよじやう
)
到來
(
たうらい
)
いたし
委細
(
ゐさい
)
拜見
(
はいけん
)
致し候
偖々
(
さて/\
)
其方にても段々
不如意
(
ふによい
)
との
趣
(
おもぶ
)
き
蔭乍
(
かげなが
)
ら
案事
(
あんじ
)
申候
右
(
みぎ
)
に付御申
越
(
こし
)
の
娘儀
(
むすめぎ
)
出府
(
しゆつぷ
)
致されべく候吉原町にも病家も有
レ
之
(
これあり
)
候間
宜
(
よろ
)
しき先を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
蔭乍
(
かげなが
)
らお味方の一人より
平馬と鶯
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
私はお上の目を忍んで、三年前からこつそり江戸へ
潜
(
もぐ
)
り込み、
蔭乍
(
かげなが
)
ら伜二代目勘兵衞の仕事を助けてやりました。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
君の性分としては
左様
(
さう
)
あるべきだとも思つて居る。君の慕つて居る人に就いても、
蔭乍
(
かげなが
)
ら僕は同情を寄せて居る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「三州藤川在岩井村十兵衞殿返事江戸麹町三丁目村井長庵」右の通りの
上書
(
うはがき
)
にて中の
文言
(
もんごん
)
は「去二日出の書状
到着
(
たうちやく
)
委細拜見致し候扨々其方にても屡々
不如意
(
ふによい
)
との趣き
蔭乍
(
かげなが
)
ら
案事
(
あんじ
)
申候右に付御申
越
(
こし
)
の娘
出府
(
しゆつぷ
)
致されべく候吉原町にも
病家
(
びやうか
)
も有
レ
之候間宜しき處を ...
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
錢形の平次親分がたつた一人、
御鑑定
(
おめがね
)
に
叶
(
かな
)
つて、凾嶺の關所を越すまで、
蔭乍
(
かげなが
)
ら守護して來るといふ話は、海道筋を繩張りにしてゐる、私達の耳に入らずに居る筈はない——
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あれは
蔭乍
(
かげなが
)
らお紋を見張つて居たかつたのだな、そのお紋が馬鹿殿に手籠にされた」
銭形平次捕物控:186 御宰籠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
堅氣
(
かたぎ
)
の商人に育てさせ、
蔭乍
(
かげなが
)
らその生長を見張つて居りましたが、父彌十郎が十年前に刑死して、姉のお幾も若過ぎて妹を救ふ手が及ばず、お袖は見す/\藝子に賣られましたが
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
蔭
漢検準1級
部首:⾋
14画
乍
漢検準1級
部首:⼃
5画
“蔭”で始まる語句
蔭
蔭口
蔭間
蔭日向
蔭言
蔭様
蔭干
蔭膳
蔭影
蔭身