トップ
>
膏血
>
かうけつ
ふりがな文庫
“
膏血
(
かうけつ
)” の例文
国民の
膏血
(
かうけつ
)
を分けて貰つて、不義の
栄耀
(
ええう
)
に
耽
(
ふけ
)
り、其手先となつて
昔日
(
むかし
)
の
朋友
(
ほういう
)
の買収運動をさへなさるとは、姉さん、まア、何と云ふ堕落でせうか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
喰
(
くふ
)
が如く五體の
膏血
(
かうけつ
)
を
絞
(
しぼ
)
り
蓄
(
たくは
)
へたる金が今思へば我が身の
讐敵
(
あだがたき
)
とは云ものゝ親の
勤
(
つとめ
)
し
村長役
(
むらをさやく
)
を勤なば親々が
未來
(
みらい
)
の悦びと思込しが却て怨みを受る
基
(
もとゐ
)
となり無實の大
難
(
なん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
舊態の美を破壞して一夜作りの亂雜粗惡を以て此れに代へただけの事だ。此れ位の事なら電車にまで通行税をかけて人民の
膏血
(
かうけつ
)
を絞らないでもよささうなものだと云つた。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
膏血
(
かうけつ
)
淋漓
(
りんり
)
たり。下に承くるに盆を以てす。盆満つれば即ち巨桶中に
挹注
(
いふちう
)
す。
是
(
かく
)
の如きもの十余次。巨桶
乃
(
すなはち
)
満つ。数人之を扛して出づ。官文書を判して一吏に付し、
与
(
とも
)
に同じく出づ。
鴉片
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
否らずして時勢に制せられ、制限を慢にし、出るを見て入るを計りなば、民の
膏血
(
かうけつ
)
を絞るの外有る間敷也。然らば假令事業は一旦進歩する如く見ゆる共、國力疲弊して濟救す可からず。
遺訓
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
▼ もっと見る
婿
(
むこ
)
の松方何とか云ふ奴の為に
煉瓦
(
れんぐわ
)
の建築を
創
(
はじめ
)
たのだ、僕は其前を通る
毎
(
たび
)
に、オヽ国民の
膏血
(
かうけつ
)
を
私
(
わたくし
)
せる赤き煉瓦の家よ、汝が其
礎
(
いしずえ
)
の一つだに
遺
(
のこ
)
らざる時の
来
(
きた
)
ることを思へよと言つて
呪
(
のろつ
)
てやるンだ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
“膏血”の意味
《名詞》
膏と血。
苦労して得た利益や財産。
(出典:Wiktionary)
膏
漢検準1級
部首:⾁
14画
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
“膏”で始まる語句
膏
膏薬
膏汗
膏藥
膏肓
膏切
膏薬売
膏脂
膏腴
膏気