“かうけつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
膏血83.3%
高潔16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舊態の美を破壞して一夜作りの亂雜粗惡を以て此れに代へただけの事だ。此れ位の事なら電車にまで通行税をかけて人民の膏血かうけつを絞らないでもよささうなものだと云つた。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
膏血かうけつ淋漓りんりたり。下に承くるに盆を以てす。盆満つれば即ち巨桶中に挹注いふちうす。かくの如きもの十余次。巨桶すなはち満つ。数人之を扛して出づ。官文書を判して一吏に付し、ともに同じく出づ。
鴉片 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
貴方あなたなどは、才智さいちすぐれ、高潔かうけつではあり、はゝちゝとも高尚かうしやう感情かんじやう吸込すひこまれたかたですが、實際じつさい生活せいくわつるやいなやたゞちつかれて病氣びやうきになつてしまはれたです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)