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羅漢寺
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らかんじ
ふりがな文庫
“
羅漢寺
(
らかんじ
)” の例文
彼が
耶馬渓
(
やばけい
)
を通ったついでに、
羅漢寺
(
らかんじ
)
へ上って、日暮に一本道を急いで、杉並木の間を下りて来ると、突然一人の女と
擦
(
す
)
れ違った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
岩石だけでは、何んな奇峭な光景があつたにしても、何となく物足りないのは、
妙義
(
めうぎ
)
や
耶馬渓
(
やばけい
)
の
羅漢寺
(
らかんじ
)
を引いて来てもすぐわかるであらう。
あちこちの渓谷
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
操山の腹に
聳
(
そび
)
ゆる
羅漢寺
(
らかんじ
)
は
半
(
なか
)
ば樹立に抱かれて、その白壁は紫に染み、南の山の端には白雲の顔を
覗
(
のぞ
)
けるを見る。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
本所
(
ほんじょ
)
の五ツ目に天恩山
羅漢寺
(
らかんじ
)
というお寺がありました。その
地内
(
じない
)
に
蠑螺堂
(
さざえどう
)
という有名な御堂がありました。
幕末維新懐古談:32 本所五ツ目の羅漢寺のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
話は、今から七十幾年前、明治九年の真夏に
遡
(
さかのぼ
)
ります。——
此
(
こ
)
の席には御存じの方も無いでしょうが、その頃まで、本所の五つ目に有名な
蠑螺堂
(
さざえどう
)
という
羅漢寺
(
らかんじ
)
がございました。
奇談クラブ〔戦後版〕:07 観音様の頬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
曰
(
いわ
)
く
佃島
(
つくだじま
)
、
深川万年橋
(
ふかがわまんねんばし
)
、
本所竪川
(
ほんじょたてかわ
)
、同じく本所
五
(
いつ
)
ツ
目
(
め
)
羅漢寺
(
らかんじ
)
、
千住
(
せんじゅ
)
、目黒、
青山竜巌寺
(
あおやまりゅうがんじ
)
、青山
穏田水車
(
おんでんすいしゃ
)
、
神田駿河台
(
かんだするがだい
)
、
日本橋橋上
(
にほんばしきょうじょう
)
、
駿河町越後屋店頭
(
するがちょうえちごやてんとう
)
、
浅草本願寺
(
あさくさほんがんじ
)
、
品川御殿山
(
しながわごてんやま
)
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
というのは、この上小川から下小川の東寄りに、
羅漢寺
(
らかんじ
)
という寺がある。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その女は
臙脂
(
べに
)
を塗って
白粉
(
おしろい
)
をつけて、婚礼に行く時の髪を
結
(
ゆ
)
って、
裾模様
(
すそもよう
)
の
振袖
(
ふりそで
)
に厚い帯を
締
(
し
)
めて、
草履穿
(
ぞうりばき
)
のままたった一人すたすた
羅漢寺
(
らかんじ
)
の方へ
上
(
のぼ
)
って行った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
漢
常用漢字
小3
部首:⽔
13画
寺
常用漢字
小2
部首:⼨
6画
“羅漢”で始まる語句
羅漢
羅漢柏
羅漢松
羅漢図
羅漢堂
羅漢笑
羅漢豆
羅漢道