置石おきいし)” の例文
周囲ぐるりにはほどよく樹木じゅもくえて、丁度ちょうど置石おきいしのように自然石じねんせきがあちこちにあしらってあり、そして一めんにふさふさした青苔あおごけがぎっしりきつめられてるのです。
うしろの黒い常磐木ときわぎの間からは四阿屋あずまやわら屋根と花畠はなばたけに枯れ死した秋草の黄色きばみ際立きわだって見えます。縁先の置石おきいしのかげには黄金色こがねいろの小菊が星のように咲き出しました。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
崖づくりを急流で落ちます、大巌おおいわの向うの置石おきいしに、竹のといあやつって、添水そうず——僧都そうずを一つ掛けました。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
には置石おきいし石燈籠いしどうろ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)