“四阿屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あずまや58.3%
あづまや41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この影の奥深くに四阿屋あずまやがある。腰をかけると、うしろさえぎるものもない花畠はなばたけなので、広々と澄み渡った青空が一目ひとめ打仰うちあおがれる。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
半腹に鳳山亭と匾したる四阿屋あずまやのき傾きたるあり、長野辺まで望見るべし。遠山の頂には雪をいただきたるもあり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
中にも月桂ラウレオの枝もて車輪をかざりたるあり。そのさま四阿屋あづまやの行くが如し。家と車との隙間をば樂しげなる人うづめたり。窓には見物の人々充ちたり。
四阿屋あづまやに虎斑の竹の葉は落ちていささめながら雨ふれりけり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)