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四阿屋
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あづまや
中にも
月桂の枝もて車輪を
賁りたるあり。そのさま
四阿屋の行くが如し。家と車との隙間をば樂しげなる人
填めたり。窓には見物の人々充ちたり。
四阿屋に虎斑の竹の葉は落ちていささめながら雨ふれりけり
「春」住む庭の
四阿屋に風の
通路ひらけたり。
すべてのさま唯だ一つの
四阿屋めきたり。細き
欄をば、こゝに野生したる
蘆薈の、太く堅き葉にて援けたり。これ自然の
籬なり。
看卸せば深き湖の面いと靜なり。
四阿屋に虎斑の竹の葉は落ちていささめながら雨ふれりけり
「春」住む庭の
四阿屋に風の
通路ひらけたり。