四阿屋あづまや)” の例文
中にも月桂ラウレオの枝もて車輪をかざりたるあり。そのさま四阿屋あづまやの行くが如し。家と車との隙間をば樂しげなる人うづめたり。窓には見物の人々充ちたり。
四阿屋あづまやに虎斑の竹の葉は落ちていささめながら雨ふれりけり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
「春」住む庭の四阿屋あづまやに風の通路かよひぢひらけたり。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
すべてのさま唯だ一つの四阿屋あづまやめきたり。細きおばしまをば、こゝに野生したる蘆薈ろくわいの、太く堅き葉にて援けたり。これ自然のまがきなり。看卸みおろせば深き湖の面いと靜なり。
四阿屋あづまやに虎斑の竹の葉は落ちていささめながら雨ふれりけり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「春」住む庭の四阿屋あづまやに風の通路かよひぢひらけたり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)