トップ
>
筋合
>
すじあい
ふりがな文庫
“
筋合
(
すじあい
)” の例文
そういったこの男の言葉は、
偽
(
いつわ
)
りがなかった。自分で
抛
(
な
)
げこんで置いて、自分で助けたんだから、礼をされる
筋合
(
すじあい
)
はない筈だった。
東京要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
幸「
旧
(
もと
)
お出入りをしたお屋敷の
御妾腹
(
ごしょうふく
)
と云うが、けれどもお眼に懸った事もねえが、何んだかお可愛そうな様な
筋合
(
すじあい
)
があるのだよ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
もとより
拒
(
こば
)
むべき
筋合
(
すじあい
)
のものでございませぬから、
私
(
わたくし
)
は
早速
(
さっそく
)
身支度
(
みじたく
)
してこの
親切
(
しんせつ
)
な、
老
(
お
)
いたる
竜神
(
りゅうじん
)
さんの
後
(
あと
)
について
出掛
(
でか
)
けることになりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
唯
(
ただ
)
一つ確かなことは、シプトン氏が「私はこの問題については門外漢で、
嘴
(
くちばし
)
を入れる
筋合
(
すじあい
)
のものではないが」
イグアノドンの唄:――大人のための童話――
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
自殺者は別に勇気があるわけでさえない、無論、どう考えてみても是を気取れる
筋合
(
すじあい
)
のものではないが、併し自殺者は必ずしも莫迦だとは結局思えなかった。
小さな部屋
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
雑誌社としては無題を迷惑がる事察するにあまりあれど、さりとて他人がみだりに命題すべき
筋合
(
すじあい
)
にあらざるを以て、
強
(
しい
)
てそのまま掲出すべきことを希望せり。
遺稿:01 「遺稿」附記
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
雑誌社としては無題を迷惑がる事察するにあまりあれど、さりとて他人がみだりに命題すべき
筋合
(
すじあい
)
にあらざるを以て、
強
(
しい
)
てそのまま掲出すべきことを希望せり。
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、いうので、
否
(
いな
)
む
筋合
(
すじあい
)
もないから、
諜
(
しめ
)
し合せて、自分の家へ、早速、娘を
匿
(
かくま
)
ってやっているので——ただそれだけの理由なので——と、又八は頻りとそこのところを繰返して言い訳する。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だから、白木に対し、正面から抗議を申込むわけにもいかない
筋合
(
すじあい
)
があった。
暗号音盤事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“筋”で始まる語句
筋
筋違
筋骨
筋向
筋斗
筋道
筋肉
筋書
筋違橋
筋金