確実かくじつ)” の例文
旧字:確實
それはいつまでここにいなければならないかわからないので、親方がいくらか晩飯ばんめしのこしておくほうが確実かくじつだと考えたからであった。
この書一度ひとたび世にでてより、天下てんか後世こうせい史家しかをしてそのるところを確実かくじつにし、みずからあやまりまた人を誤るのうれいまぬかれしむるにるべし。
星野ほしの岩田いわたをバントで二るいへ送ってくれ。氏原うじはらに打たせて、どうしても確実かくじつに一点かせがなければならないから。」
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
また患者かんじゃあし依然いぜんとしてもんにはえぬ。あさからひるまでる四十にん患者かんじゃに、どうして確実かくじつ扶助たすけあたえることが出来できよう、故意こいならずとも虚偽きょぎしつつあるのだ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その翌年よくねんなつには、公報こうほうこそはいらなかったけれど、あに戦死せんしは、ほぼ確実かくじつなものとなりました。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして先生もついて行くし、食糧事情も確実かくじつだから、何一つ心配はないとのことであった。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
確実かくじつにヒットが打てさえすれば、むりにバントをするにはおよばない。
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
しかし、精巧せいこう機械きかいのほうが、よりその結果けっか確実かくじつでした。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)