しろ)” の例文
今度の御巡幸について地方官にさとされた趣意も、親しく地方の民情をしろし召されたいのであって、百般の事務が形容虚飾にわたっては聖旨にもとるから
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
予はインノセンスと呼ばれて、君のしろしめすが如く、何もえしらぬ。而して予が法王の聖職に在ることをゆるし給へ、聖職は始より既に制定せられ、予は唯に之に従ふのみ。
法王の祈祷 (新字旧仮名) / マルセル・シュウォッブ(著)
現在げんざいわたくしどもの境涯きょうがいからいえば、最高さいこうのところは矢張やはむかしからおしえられてるとおり、天照大御神様あまてらすおおみかみさましろしめす高天原たかまがはら神界しんかい——それが事実上じじつじょう宇宙うちゅう神界しんかいなのでございます。
すべてのことは御両親の御代みよから始められなければなりません。何の罪ともしろし召さないことが恐ろしゅうございますから、いったん忘却の中へ追ったことを私はまた取り出して申し上げました
源氏物語:19 薄雲 (新字新仮名) / 紫式部(著)
まさかりの眞晝ぞしろす。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
まさかりの真昼ぞしろす。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)