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瞭然
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はつきり
ふりがな文庫
“
瞭然
(
はつきり
)” の例文
もともと
片方
(
かたはう
)
は暗い二條通に接してゐる街角になつてゐるので、暗いのは
當然
(
たうぜん
)
であつたが、その隣家が寺町通りにある家にも
拘
(
かかは
)
らず暗かつたのが
瞭然
(
はつきり
)
しない。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
山も森も何れもみな月光の裡に睡つて水の滴り相な輪郭を靜かな初秋の夜の空に
瞭然
(
はつきり
)
と示して居る。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
さうしてそれ等の着物の
縞
(
しま
)
や模様や色合ひなどが、一つ一つ仔細に
瞭然
(
はつきり
)
と思ひ浮ばれた。又それにつれてそれ等の一かさね一かさねが持つて居る
各
(
おのおの
)
の歴史を追想した。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
雪の下が如何に肺病の蒼白い皮膚を滑らかな苔の上に擦りつけるか
瞭然
(
はつきり
)
感知し洞察する事が出来る。
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それに栄一は近頃眼が悪くなつて、
瞭然
(
はつきり
)
長時間読書が出来ない上に、耳も悪かつたのである。眼はトラホームが感染したのだと感付いて居たが、自分の為めにはどうも金が無い。
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
▼ もっと見る
わざと
紛
(
まぎら
)
はして『——
多分
(
たぶん
)
お
勝
(
か
)
ちになるでせう、
競技
(
ゲーム
)
の
濟
(
す
)
むまでは
瞭然
(
はつきり
)
云
(
い
)
へないけど』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
六
號室
(
がうしつ
)
の
第
(
だい
)
五
番目
(
ばんめ
)
は、
元來
(
もと
)
郵便局
(
いうびんきよく
)
とやらに
勤
(
つと
)
めた
男
(
をとこ
)
で、
氣
(
き
)
の
善
(
い
)
いやうな、
少
(
すこ
)
し
狡猾
(
ずる
)
いやうな、
脊
(
せ
)
の
低
(
ひく
)
い、
瘠
(
や
)
せたブロンヂンの、
利發
(
りかう
)
らしい
瞭然
(
はつきり
)
とした
愉快
(
ゆくわい
)
な
眼付
(
めつき
)
、
些
(
ちよつ
)
と
見
(
み
)
ると
恰
(
まる
)
で
正氣
(
しやうき
)
のやうである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“瞭然”の意味
《形容動詞》
明白で疑う余地がないこと。
(出典:Wiktionary)
瞭
常用漢字
中学
部首:⽬
17画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“瞭”で始まる語句
瞭
瞭乎
瞭々