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真諦
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しんたい
ふりがな文庫
“
真諦
(
しんたい
)” の例文
日本固有芸術の中にモンタージュの
真諦
(
しんたい
)
を発見して驚嘆すると同時に、日本の映画にはそれがないと言っているのは皮肉である。
映画芸術
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
この八方手を尽して充分の調査をすることは仏教での
俗諦
(
ぞくたい
)
に当ります。そして最後に結婚すべきか否かの決心をすることが
真諦
(
しんたい
)
に当ります。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
聖覚法印は、吉水と叡山との小さい事件や、感情には触れないで、ただ熱心に、道の
真諦
(
しんたい
)
を説くだけだった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
続いて貧道座に上り、
委
(
くわ
)
しく縁起の因果を弁証し、
六道
(
りくどう
)
の
流転
(
るてん
)
、
輪廻転生
(
りんねてんしょう
)
の
理
(
ことわり
)
を明らめて、一念
弥陀仏
(
みだぶつ
)
、
即滅無量罪障
(
そくめつむりょうざいしょう
)
の
真諦
(
しんたい
)
を授け、終つて一句の
偈
(
げ
)
を連らぬ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
嘗
(
な
)
めて来なければ芸道の
真諦
(
しんたい
)
に
悟入
(
ごにゅう
)
することはむずかしい彼女は従来甘やかされて来た他人に求むるところは
酷
(
こく
)
で自分は苦労も
屈辱
(
くつじょく
)
も知らなかった誰も彼女の
高慢
(
こうまん
)
の鼻を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
君の心もうち
和
(
なご
)
み(小唄の節になりて)花の降る夕暮は、思へど思はぬ振りをして、
喃
(
なう
)
、思ひやせに痩せ候ひしが……(再び我に返りたるが如く)
教観
(
けうくわん
)
二門が何の
真諦
(
しんたい
)
、三観十乗が何の
悟道
(
さとり
)
。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
七
真諦
(
しんたい
)
之事、八
三鳥
(
さんちょう
)
(
呼子鳥
(
よぶこどり
)
・
百千鳥
(
ももちどり
)
・
稲負鳥
(
いなおおせ
)
)之大事、九鳥之釈、十鳥之口伝、十一一虫、十二虫之口伝、十三三才之大事、十四秘々、十五桜歌之口伝、十六重之重附古歌之事、十七
土代
(
どだい
)
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
すでに前条に述べたような「人生の記録と予言」という意味での芸術としての文学の
真諦
(
しんたい
)
に触れるものは、むしろ前者よりも後者のほうに多いということになりはしないかと思われる。
科学と文学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
この学識を「
真諦
(
しんたい
)
」(一定不変の真理性のこと)と言います。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
窮屈な
羈絆
(
きはん
)
の暑さのない所には自由の涼しさもあるはずはない。一日汗水たらして働いた後にのみ浴後の涼味の
真諦
(
しんたい
)
が味わわれ、義理人情で苦しんだ人にのみ自由の涼風が訪れるのである。
涼味数題
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“真諦”の解説
真諦(しんだい、旧字体: 眞諦、sa: Paramārtha パラマールタ、永元元年(499年) - 太建元年1月11日(569年2月12日))は、西インド生まれで中国に渡来した訳経僧、真諦三蔵。鳩摩羅什、玄奘、不空金剛と共に四大訳経家と呼ばれる。
『続高僧伝』の本伝では、音訳表記によって、拘那羅陀や波羅末陀と書かれており、意訳で真諦、あるいは親依という、と記されているが、一般には真諦という呼称で通用している。
(出典:Wikipedia)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
諦
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真直
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮