“目早(めばや)” の例文
車上(しやじやう)の人(ひと)は目早(めばや)く認(みと)めて、オヽ此處(こゝ)なり此處(こゝ)へ一寸(ちよつと)と俄(にはか)の指圖(さしづ)に一聲(いつせい)勇(いさ)ましく引入(ひきい)れる車(くるま)門口(かどぐち)に下(お)ろす梶棒(かぢぼう)と共(とも)にホツト一息(ひといき)内(うち)には女共(をんなども)が口々(くち/″\)に入(い)らつしやいまし。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すると長持(ながもち)の上に寝(ね)ていた二匹(ひき)の猫(ねこ)が目早(めばや)く見(み)つけて、いきなり飛(と)び下(お)りて、ねずみを追(お)い回(まわ)しました。みんなは「あれあれ。」とさけんで、総立(そうだ)ちになって、やがて御殿中(ごてんじゅう)の大(おお)さわぎになりました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
婦人(をんな)は目早(めばや)く見(み)つけたさうで
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)