“めばや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目早50.0%
目敏16.7%
眼捷16.7%
眼早16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると長持ながもちの上にていた二ひきねこ目早めばやつけて、いきなりりて、ねずみをまわしました。みんなは「あれあれ。」とさけんで、総立そうだちになって、やがて御殿中ごてんじゅうおおさわぎになりました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
みると床板を上げた辺に一枚の紙片かみきれが落ちて居た。目敏めばやくその紙片を見つけた松本は、一寸驚いた様子で、一度拾おうとしたが、急に止めて今度はポケットから手帳を出した。
琥珀のパイプ (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
四方あたりを見廻わしながら森厳こうごうしき玄関前にさしかかり、お頼申たのもうすと二三度いえば鼠衣ねずみごろも青黛頭せいたいあたま可愛かわゆらしき小坊主の、おおと答えて障子引きけしが、応接に慣れたるものの眼捷めばやく人を見て
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
むきだし是程に言ても聞分きゝわけ強情がうじやう阿魔あまめ然らば此所で打殺し川へ投込なげこむ覺悟かくごをしろと手頃てごろの木のえだ追取て散々さん/″\に打けるをお梅は片邊に見居たりしが迯出にげいださんとする所を雲助くもすけ眼早めばやく見咎めて爰にも人が居を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)