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白髯
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しろひげ
ふりがな文庫
“
白髯
(
しろひげ
)” の例文
白髯
(
しろひげ
)
の爺さんは、薬屋の店にかへつてきました。そしてシロとクロをあひてに……話をした……といふとをかしいでせうか。
シロ・クロ物語
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「かしこまりました」
白髯
(
しろひげ
)
の
大臣
(
だいじん
)
はよろこんで
子供
(
こども
)
のように顔を赤くして王さまの前を
退
(
さ
)
がりました。
四又の百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この時に若い愛らしい婦人が、群衆を押し分けて、リツプの側へ近寄りました。この
白髯
(
しろひげ
)
の
翁
(
おきな
)
の貌に驚いてか、抱いて居た頬の
※
(
ふく
)
れた子は、声を放つて泣出しました。
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
『無論市村さんは当選に成りませう。』と応接室では
白髯
(
しろひげ
)
の町会議員が
世慣
(
よな
)
れた調子で言出した。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
その光で、祖父ジャン・ミシェル老人の赤ら顔や、硬い
白髯
(
しろひげ
)
や、気むずかしい様子や、鋭い眼付などが、照らし出される。老人は揺籃のそばに寄ってゆく。その
外套
(
がいとう
)
は雨にぬれた匂いがしている。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
穂の短かい
柄
(
え
)
の
先
(
さき
)
に毛の下がった
三国志
(
さんごくし
)
にでも出そうな槍をもつ。そのビーフ・イーターの一人が余の
後
(
うし
)
ろに止まった。彼はあまり
背
(
せ
)
の高くない、
肥
(
ふと
)
り
肉
(
じし
)
の
白髯
(
しろひげ
)
の多いビーフ・イーターであった。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
甚兵衛はびっくりして、なおいろいろ
尋
(
たず
)
ねましたが、
白髯
(
しろひげ
)
のお
爺
(
じい
)
さんは
眼
(
め
)
をつぶったきり、もうなんとも
答
(
こた
)
えませんでした。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
その人は
白髯
(
しろひげ
)
でやはり牧師らしい黒い
服装
(
ふくそう
)
をしていましたが壇に
昇
(
のぼ
)
って重い調子で答えたのでした。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
十日に一度くらゐでてくるのですが、町の人たちはよく知つてゐて、薬屋の爺さんとか、
白髯
(
しろひげ
)
の爺さんとかいつてゐます。薬屋がしやうばいで白髯があだ名です。
シロ・クロ物語
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
白髯
(
しろひげ
)
のお
爺
(
じい
)
さんがひょっこり出て来てにこにこ笑っています。五右衛門は泣かんばかりに願いました。
泥坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
ちょうど
半月
(
はんつき
)
ばかりたった時、その日も甚兵衛は
尋
(
たず
)
ねあぐんで、ぼんやり家に
帰
(
かえ
)
りかけますと、ある
河岸
(
かし
)
の
木影
(
こかげ
)
に、
白髯
(
しろひげ
)
の
占
(
うらな
)
い
者
(
しゃ
)
が
卓
(
つくえ
)
を
据
(
す
)
えて、にこにこ
笑
(
わら
)
っていました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
甚兵衛はその
白髯
(
しろひげ
)
のお
爺
(
じい
)
さんの前へ行って、人形の
行方
(
ゆくえ
)
を
占
(
うらな
)
ってもらいました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
髯
漢検1級
部首:⾽
15画
“白髯”で始まる語句
白髯橋
白髯痩躯