トップ
>
痛
>
したた
ふりがな文庫
“
痛
(
したた
)” の例文
彼は
竟
(
つひ
)
に堪へかねたる
気色
(
けしき
)
にて障子を
推啓
(
おしあく
)
れば、
涼
(
すずし
)
き空に懸れる
片割月
(
かたわれづき
)
は
真向
(
まむき
)
に彼の
面
(
おもて
)
に照りて、彼の愁ふる
眼
(
まなこ
)
は又
痛
(
したた
)
かにその光を望めり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
何物か私の
面
(
かお
)
の上に
覆
(
かぶ
)
さったようで、暖かな息が微かに頬に触れ、「憎らしいよ!」と笑を含んだ小声が耳元でするより早く、夜着の上に投出していた二の腕を
痛
(
したた
)
か
抓
(
つね
)
られた時
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
と言ひも
敢
(
あ
)
へず
煙管
(
きせる
)
を取りて、彼は貫一の
横膝
(
よこひざ
)
をば或る
念力
(
ねんりき
)
強く
痛
(
したた
)
か推したり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
異
(
あやし
)
み問はるるには
能
(
よ
)
くも答へずして、貫一は余りに不思議なる今日の始末を、その
余波
(
なごり
)
は今も
轟
(
とどろ
)
く胸の内に
痛
(
したた
)
か
思回
(
おもひめぐら
)
して、又
空
(
むなし
)
く
神
(
しん
)
は
傷
(
いた
)
み、
魂
(
こん
)
は驚くといへども、我や
怒
(
いか
)
る可き、事や
哀
(
あはれ
)
むべき
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“痛(痛み)”の解説
本記事では神学、哲学、文学等々で扱われている痛みあるいは苦痛 (いずれも pain)を扱う。
痛みについては、(医師などばかりでなく)哲学者や神学者などもしばしば論じてきた。近年では、人間の経験(や現象)というものが持つ基本的な性質に関して哲学的な議論を行うときや、クオリアについて論じる時などに、しばしば言及されている。
(出典:Wikipedia)
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
“痛”を含む語句
痛痒
苦痛
悲痛
頭痛
疼痛
痛所
痛々
心痛
手痛
痛苦
腹痛
痛快
痛事
痛入
痛恨
痛切
歯痛
頭痛膏
痛足
痛心
...