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疾
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やま
ふりがな文庫
“
疾
(
やま
)” の例文
むろん、何にも
疾
(
やま
)
しい事はないのだが、顔を見られるのが不愉快なような気がした。みんなは毛沼博士の死のことを盛に噂し合った。
血液型殺人事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
「警官なんか一般に
手套
(
てぶくろ
)
をはめていないんだからね。
疾
(
やま
)
しい者でなくても、そこに余りきれいでない手の痕がくっつく筈です」
ペルゴレーズ街の殺人事件
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
妻に対して、
疾
(
やま
)
しいところはないと思う。それなのに、なお、告白を躊躇している。マンの方も、
訊
(
き
)
こうとしなかった。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
大悲の疾い あの名高い『
維摩経
(
ゆいまぎょう
)
』というお経には、「衆生の
疾
(
やま
)
いは
煩悩
(
ぼんのう
)
より
発
(
おこ
)
り、菩薩の疾いは大悲より
発
(
おこ
)
る」
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
大徳屋の一人娘下谷小町と言われたお菊さんは、父親の手一つで育ったが、何の因果か二つの
疾
(
やま
)
いがあった。一つは
癲癇
(
てんかん
)
で、一つは——これは言わない方がいい。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
余り
随
(
つ
)
いて
歩行
(
ある
)
いたのが
疾
(
やま
)
しかったか、
道中
(
みちなか
)
へ荷を下ろして、首をそらし、口を張って
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
皆心中に
疾
(
やま
)
しくて
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
話はつい横道へそれましたが、かの「
菩薩
(
ぼさつ
)
の
疾
(
やま
)
いは大悲より
発
(
おこ
)
る」という『
維摩経
(
ゆいまぎょう
)
』の文句は、非常に考えさせられることばだと思います。どなたかの歌に
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
大徳屋の一人娘下谷小町と言はれたお菊さんは、父親の手一つで育つたが、何んの
因果
(
いんぐわ
)
か二つの
疾
(
やま
)
ひがあつた。一つは
癲癇
(
てんかん
)
で、一つは——これは言はない方が宜い。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
皆心中に
疾
(
やま
)
しくて
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
「衆生の
疾
(
やま
)
いは、
煩悩
(
まよい
)
より生じ、菩薩の
疾
(
やま
)
いは、大悲より
発
(
おこ
)
る」と『
維摩経
(
ゆいまぎょう
)
』に書いてありますが、そうした「大悲の疾い」をもっているのが、とりも直さず菩薩です。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
疾
常用漢字
中学
部首:⽧
10画
“疾”を含む語句
疾風
疾病
疾走
病疾
口疾
疾患
疾駆
疾風迅雷
疾呼
痔疾
気疾
疾足
疾駈
瘧疾
疾苦
速疾
疫疾
癈疾
疾視
目疾
...