“田圃(たはた)” の例文
そも/\熊(くま)は和獣(わじう)の王、猛(たけ)くして義(ぎ)を知(し)る。菓木(このみ)の皮虫(かはむし)のるゐを食(しよく)として同類(どうるゐ)の獣(けもの)を喰(くらは)ず、田圃(たはた)を荒(あらさ)ず、稀(まれ)に荒(あら)すは食(しよく)の尽(つき)たる時也。
家敷(やしき)の? 郭(くるわ)を出て城下の町を離れると、俗に千間土堤(せんげんどて)という堤へ出たが,この堤は夏刀根川(とねがわ)の水が溢(あふ)れ出る時、それをくい止めて万頃(ばんけい)の田圃(たはた)の防ぎとなり、幾千軒の農家の命と頼む堤であるから
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
四月にいたれば田圃(たはた)の雪も斑(まだら)にきえて、去年秋の彼岸(ひがん)に蒔(まき)たる野菜(やさい)のるゐ雪の下に萌(もえ)いで、梅は盛をすぐし桃桜は夏を春とす。
四月にいたれば田圃(たはた)の雪も斑(まだら)にきえて、去年秋の彼岸(ひがん)に蒔(まき)たる野菜(やさい)のるゐ雪の下に萌(もえ)いで、梅は盛をすぐし桃桜は夏を春とす。
糞(こやし)をのする輴哥(そり)あり、これをのするほどに小(ちひさ)く作りたる物なり。二三月のころも地として雪ならざるはなく、渺々(びやう/\)として田圃(たはた)も是下(このした)に在(あ)りて持分(もちぶん)の境(さかひ)もさらにわかちがたし。
糞(こやし)をのする輴哥(そり)あり、これをのするほどに小(ちひさ)く作りたる物なり。二三月のころも地として雪ならざるはなく、渺々(びやう/\)として田圃(たはた)も是下(このした)に在(あ)りて持分(もちぶん)の境(さかひ)もさらにわかちがたし。
○そも/\我里(わがさと)の元日は野も山も田圃(たはた)も里(さと)も平一面(ひらいちめん)の雪に埋(うづま)り、春を知るべき庭前(ていぜん)の梅柳の類(るゐ)も、去年雪の降(ふら)ざる秋の末に雪を厭(いとひ)て丸太など立て縄縛(なはからげ)に遇(あひ)たるまゝ雪の中にありて元日の春をしらず。