球根きゅうこん)” の例文
いつのまにか、素焼すやきのはちなかにも、にわ花園はなぞのにも、やわらかなつちをやぶって、こはくいろ球根きゅうこんかおせ、太陽たいようをしたって、のびようとするのでした。
雲のわくころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
今日実習じっしゅうんでから農舎のうしゃの前に立ってグラジオラスの球根きゅうこんしてあるのを見ていたら武田たけだ先生も鶏小屋にわとりごや消毒しょうどくだか済んで硫黄華いおうかをずぼんへいっぱいつけて来られた。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
けれども球根きゅうこん繁殖はんしょくするから、実を結んでくれなくっても、いっこうになんらの不自由はない。そうしてみると、水仙の花はむだに咲いているから、もったいないことである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
紙箱かみばこなかには、すでにしかけた、いくつかのすいせんの球根きゅうこんがはいっていました。また、ふるびた貯金帳ちょきんちょうといっしょに、なにかいたものがほかからてきました。それをると
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
水仙すいせんの花は早春に咲く。すなわち地中の球根きゅうこん(球根は俗言ぞくげんで正しくいえば襲重鱗茎しゅうちょうりんけい)から、葉ととも花茎かけい(植物学上の語でいえばてい)をいて直立し、茎頂けいちょうに数花をけて横に向かっている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)