版行はんかう)” の例文
仕方しかたがないから、なほ三四くわい書面しよめん徃復わうふくかさねてたが、結果けつくわはいつもおなことで、版行はんかうしたやういづ御面會ごめんくわいせつかへしてだけであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
赤い版行はんかうで色づけたぼん/\の袋は、どこかの縁日の、夜店のカンテラの灯と、ざわ/\した人の往きかひとを思はせた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
山田やまだすで其作そのさく版行はんかうしたあぢを知つてるが、石橋いしばしわたしとは今度こんど皮切かはきりなので、もつと石橋いしばしは前から団珍まるちんなどに内々ない/\投書とうしよしてたのであつたが、かくして見せなかつた
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)