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片羽
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かたは
ふりがな文庫
“
片羽
(
かたは
)” の例文
「次は誰だ、
字喜多
(
うきた
)
氏にしよう。型は当流での
鷹
(
たか
)
の
片羽
(
かたは
)
だ。右肩を胸板まで切り下げる呼吸だ。用心! 行くぞ! 防いでごらん」
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
よろしくまうされたりと、
公
(
きみ
)
の前に出すを見給ひて、
一三八
片羽
(
かたは
)
にもあらぬはと興じ給ひて、又
一三九
杯
(
さかづき
)
を
揚
(
あ
)
げてめぐらし給ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
城に最も接近した城下町の一部分を
片原
(
かたはら
)
または
片羽
(
かたは
)
というのも同じ例で数がはなはだ多い。鹿児島県の各村で士族の居住する区域を必ず
麓
(
ふもと
)
と呼ぶのも山下と同じものである。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ありしは
何時
(
いつ
)
の七
夕
(
せき
)
の
夜
(
よ
)
、なにと
盟
(
ちか
)
ひて
比翼
(
ひよく
)
の
鳥
(
とり
)
の
片羽
(
かたは
)
をうらみ、
無常
(
むじよう
)
の
風
(
かぜ
)
を
連理
(
れんり
)
の
枝
(
ゑだ
)
に
憤
(
いきどほ
)
りつ、
此處
(
こヽ
)
閑窓
(
かんさう
)
のうち
机上
(
きじやう
)
の
香爐
(
かうろ
)
に
絶
(
た
)
えぬ
烟
(
けふ
)
りの
主
(
ぬし
)
はと
問
(
と
)
へば、
答
(
こた
)
へはぽろり
襦袢
(
じゆばん
)
の
袖
(
そで
)
に
露
(
つゆ
)
を
置
(
お
)
きて
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
片羽
(
かたは
)
あげても移れかし
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
岡山市・津山町・
高梁
(
たかはし
)
町等にもある地名で、すなわち城山の麓の民居という意味である。名古屋及び静岡の町の名に
片羽
(
かたは
)
というのがある。これもまた片平・片原町・片町等と同類の地名かと思われる。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
夜
(
よ
)
がたりの
片帆
(
かたほ
)
、
片羽
(
かたは
)
の
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
“片羽”で始まる語句
片羽山
片羽絞
片羽鳥