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焼山
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やけやま
ふりがな文庫
“
焼山
(
やけやま
)” の例文
近
(
ちか
)
い。が
焼山
(
やけやま
)
である。
唐黍
(
たうもろこし
)
も
焦
(
こ
)
げてゐやう。
茄子
(
なすび
)
の
実
(
み
)
も
赤
(
あか
)
からう。
女気
(
をんなげ
)
に
遠
(
とほ
)
ざかる
事
(
こと
)
、
鞄
(
かばん
)
を
除
(
のぞ
)
いて十
里
(
り
)
に
余
(
あま
)
つた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ひら/\と
揚
(
あ
)
がり、ひら/\と
伏
(
ふ
)
して、
炉
(
ろ
)
に
靡
(
なび
)
く。
焚火
(
たきび
)
は
襷
(
たすき
)
の
桃色
(
もゝいろ
)
である。かくて
焼山
(
やけやま
)
は
雨
(
あめ
)
の
谷
(
たに
)
に
美
(
うつく
)
しい。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
前途
(
ゆくて
)
七
里
(
り
)
焼山
(
やけやま
)
の
茶店
(
ちやみせ
)
に
着
(
つ
)
いて、
少時
(
しばらく
)
するまで、この
友船
(
ともぶね
)
は
境
(
さかひ
)
を
隔
(
へだ
)
てたやうに
別
(
わか
)
れたのである。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
というのが、
焼山
(
やけやま
)
の下で、パッと一くべ、おへッつい様を
燃
(
も
)
したも同じで、山を越しちゃあ、別に騒動も聞えなかったんでございますが、五日ばかり前に、その温泉に火事がありました。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
旧
(
もと
)
へ帰るか、
倶利伽羅峠
(
くりからとうげ
)
へ
出抜
(
でぬ
)
けますれば、無事に
何方
(
どちら
)
か国へ帰られます。それでなくって、無理に先へ参りますと、
終局
(
しまい
)
には
草一条
(
くさひとすじ
)
も生えません
焼山
(
やけやま
)
になって、
餓死
(
うえじに
)
をするそうでございます。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
焼
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“焼山”で始まる語句
焼山越