無間地獄むげんぢごく)” の例文
見て扨は重五郎日頃ひごろ我につらく當りしはかへつなさけありし事かと龍門りうもんこひ天へのぼ無間地獄むげんぢごく苦痛くつうの中へ彌陀如來みだによらい御來迎ごらいかうありて助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
無間地獄むげんぢごくのそこはかとなく景色づくり、何處にからくりのあるとも見えねど、逆さ落して血の池、借金の針の山に追ひのぼすも手の物ときくに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
昔の地獄ぢごくの火の車や無間地獄むげんぢごくなどで、此方こちら本当ほんたうの火の車がりまして、半分はんぶんいてつて、その境界さかひめがちつともわかりません、誠に感心だ、火の燃えるところ本当ほんたうのやうだ
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
白鬼しろおにとはをつけし、無間地獄むげんぢごくのそこはかとなく景色けしきづくり、何處どこにからくりのあるともえねど、さかおとしのいけ借金しやくきんはりやまひのぼすもものときくに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)