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潤色
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じゅんしょく
ふりがな文庫
“
潤色
(
じゅんしょく
)” の例文
十九になる息子と、十八になる娘の恋患いの話などは、どう
潤色
(
じゅんしょく
)
したところで、大の男の話の種にはなりそうもありません。
銭形平次捕物控:244 凧の糸目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
文学ならば
人聴
(
ひとぎき
)
も
好
(
い
)
い。これなら左程
銭
(
ぜに
)
も
入
(
い
)
らぬ。私は文学を女の代りにして、文学を以って堕落を
潤色
(
じゅんしょく
)
していたのだ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
土地によって細部には少しずつの
潤色
(
じゅんしょく
)
はあるが、大体の筋は互いによく似ていて、つまりは一種の異郷訪問
譚
(
だん
)
の、思い切って童話化せられたものだった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
何故
(
なぜ
)
と云って、この記録の重要な部分を
為
(
な
)
す所の
小山田
(
おやまだ
)
氏変死事件は、まだまだ
世人
(
せじん
)
の記憶に残っているのだから、どんなに変名を用い、
潤色
(
じゅんしょく
)
を加えて見た所で
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
もしその上に少しばかり
潤色
(
じゅんしょく
)
を
施
(
ほどこ
)
し、適当に口碑や伝説を取り
交
(
ま
)
ぜ、あの地方に特有な点景、鬼の子孫、
大峰
(
おおみね
)
の
修験者
(
しゅげんじゃ
)
、熊野参りの
巡礼
(
じゅんれい
)
などを使い、王に配するに美しい女主人公
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
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昭和三年二月
木村富子
(
きむらとみこ
)
女史が拙著『すみだ川』を
潤色
(
じゅんしょく
)
して戯曲となしこれを
本郷座
(
ほんごうざ
)
の舞台に
上
(
のぼ
)
した。その時重なる人物に
扮
(
ふん
)
した俳優は
市川寿美蔵
(
いちかわすみぞう
)
市川松蔦
(
いちかわしょうちょう
)
大谷友右衛門
(
おおたにともえもん
)
市川紅若
(
いちかわこうじゃく
)
その他である。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「無論然るべく
潤色
(
じゅんしょく
)
するさ」
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
小説は一体
如何
(
どう
)
いうものだか、知らん、唯私の眼に映ずる小説は人間の堕落を
潤色
(
じゅんしょく
)
するものだ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そこで、
種々
(
いろいろ
)
と小説本を
渉猟
(
しょうりょう
)
して、
終
(
つい
)
に当代の大家の作に及んで見ると、
流石
(
さすが
)
は明治の小説家だ、性慾の発展の描写が
巧
(
たくみ
)
に人生観などで
潤色
(
じゅんしょく
)
されてあって、趣味がある、面白い。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“潤色”の意味
《名詞》
潤 色(じゅんしょく)
光沢を加えるため色をつけること。
面白みを表出させるため事実を誇張したり虚構を織り交ぜること。
(出典:Wiktionary)
潤
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“潤”で始まる語句
潤
潤沢
潤州
潤滑油
潤筆料
潤澤
潤味
潤刪
潤屋
潤飾