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漢土
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もろこし
ふりがな文庫
“
漢土
(
もろこし
)” の例文
恃
(
たの
)
む所の深い此あて人は、庭の風景の、目立った個処個処を指摘しながら、其拠る所を、
日本
(
やまと
)
・
漢土
(
もろこし
)
に
渉
(
わた
)
って説明した。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
本朝に儒教を
尊
(
たふと
)
みて
専
(
もは
)
ら
王道
(
わうだう
)
の
輔
(
たすけ
)
とするは、
菟道
(
うぢ
)
の
王
(
きみ
)
、
百済
(
くだら
)
の
七六
王仁
(
わに
)
を召して学ばせ給ふをはじめなれば、此の
兄弟
(
はらから
)
の
王
(
きみ
)
の
御
(
み
)
心ぞ、
即
(
やが
)
て
漢土
(
もろこし
)
の
聖
(
ひじり
)
の御心ともいふべし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
「ああそれではこのお方は
役
(
えん
)
ノ小角であったのか。文武天皇大宝元年に、
漢土
(
もろこし
)
へ渡ったと記されてあるが、それではその後この地へ帰り、ここで
入定
(
にゅうじょう
)
されたものと見える」
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
新しい唐の制度の模倣ばかりして、
漢土
(
もろこし
)
の
才
(
ざえ
)
が、やまと心に入り替ったと
謂
(
い
)
われて居る此人が、こんな嬉しいことを言う。家持は、感謝したい気がした。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
いにしへより
倭
(
やまと
)
漢土
(
もろこし
)
ともに、国をあらそひて兄弟
敵
(
あた
)
となりし
例
(
ためし
)
は珍しからねど、
罪
(
つみ
)
深き事かなと思ふより、
悪心
(
あくしん
)
懺悔
(
さんげ
)
の為にとて
写
(
うつ
)
しぬる御
経
(
きやう
)
なるを、いかにささふる者ありとも
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
漢土
(
もろこし
)
びとぢやとは言へ、心はまるでやまとのものと一つと思ふが、お身は
諾
(
うべな
)
ふかね。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
されば
漢土
(
もろこし
)
の書は、
経典
(
けいてん
)
七九
史策
(
しさく
)
詩文
(
しぶん
)
にいたるまで渡さざるはなきに、かの孟子の書ばかりいまだ日本に来らず。
八〇
此の書を積みて来る船は、
八一
必ずしも
暴
(
あらき
)
風にあひて
沈没
(
しづ
)
むよしをいへり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
漢
常用漢字
小3
部首:⽔
13画
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
“漢”で始まる語句
漢
漢口
漢子
漢文
漢書
漢籍
漢字
漢川
漢音
漢学