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じやう
さう
呟きながら、
私は
部屋の
隅から
枕を
巡らして、
明るい
障子の
方にその
面を
向けた。
南向きといふ
事は
何といふ
幸福な
事であらう、それは
冬の
滋養を
大半領有する。
五
日以上……
滋養灌腸なぞは、
絶対に
嫌ひますから、
湯水も
通らないくらゐですのに、
意識は
明瞭で、
今朝午前三
時に
息を
引取りました
一寸前にも、
種々、
細々と、
私の
膝に
顔をのせて
話をしまして。