トップ
>
滅多矢鱈
>
めったやたら
ふりがな文庫
“
滅多矢鱈
(
めったやたら
)” の例文
滅多矢鱈
(
めったやたら
)
に六という字のつくものを並べている内に、ふと、講談本で覚えた所の
真田幸村
(
さなだゆきむら
)
の旗印の
六連銭
(
ろくれんせん
)
を思い浮べた。
二銭銅貨
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
まだまだ安心はならぬと無理に顔をしかめて、とにかくお題目と今は本気に日蓮様におすがりしたくなって、南無妙法蓮華経と大声でわめいて
滅多矢鱈
(
めったやたら
)
に太鼓をたたく。
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
呀
(
あ
)
ッと面を押えて
退
(
の
)
け
反
(
ぞ
)
った時に、今度は妻の方が再びもぞもぞと起き上る気配なので、我を忘れて駈け寄るが早いか、体と云わず顔と云わず
滅多矢鱈
(
めったやたら
)
に殴りつけました。
陳情書
(新字新仮名)
/
西尾正
(著)
その中には、ロシアの津々浦々、到るところで、馬を励ましたり、急き立てたりする時に浴びせる、いろんな掛声だの、
滅多矢鱈
(
めったやたら
)
な、あらゆる
罵
(
ののしり
)
り声だのが取り入れてあった。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
暗黒
(
くらやみ
)
で
固
(
もと
)
より見当は付かぬが、市郎は勝つに乗って
滅多矢鱈
(
めったやたら
)
に蹴飛ばす
中
(
うち
)
に、靴の
尖
(
さき
)
には
応
(
こた
)
えがあった。敵は猿のような声を揚げてきゃッと叫んだぎりで
霎時
(
しばらく
)
は動かなかった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
種目をならべると、数限りなく魚はあり、又その釣技方法も変化してくるが、何でも来いで
滅多矢鱈
(
めったやたら
)
に釣るよりも、一種の魚を狙つて、自分独特の釣り方を研究した方が面白い。
夏と魚
(新字旧仮名)
/
佐藤惣之助
(著)
ふふふ、
気味
(
きみ
)
が
悪
(
わる
)
いか。
情
(
なさけ
)
ねえ
料簡
(
りょうけん
)
だの、
爪
(
つめ
)
の
匂
(
におい
)
がいやだというから、そいつを
嗅
(
か
)
がせてやるんだが、これだって、
髢
(
かもじ
)
なんぞたわけが
違
(
ちが
)
って、
滅多矢鱈
(
めったやたら
)
に
集
(
あつ
)
まる
代物
(
しろもの
)
じゃァねえんだ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
六人の門人は乱刀を
滅多矢鱈
(
めったやたら
)
にふるばかりであったが多勢に無勢、殊に老骨の悲しさには息疲れに迫った作左衛門、次第に押ッ取り囲まれて数ヵ所の
薄傷
(
うすで
)
から朱を浴びたほどの鮮血が流れた。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本気、狂気の見分けも附けずに。
滅多矢鱈
(
めったやたら
)
に追い込み蹴込むと。聞いただけでも身の毛が
逆立
(
よだ
)
つ。地獄というのがそこらに在ります。見かけは立派な精神病院。嘘というなら這入って見なされ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
矢
常用漢字
小2
部首:⽮
5画
鱈
漢検準1級
部首:⿂
22画
“滅多”で始まる語句
滅多
滅多無性
滅多打
滅多切
滅多捲
滅多撲
滅多斬
滅多汁