淫慾いんよく)” の例文
淫慾いんよく財慾ざいよくよくはいづれも身をほろぼすの香餌うまきゑさ也。至善よき人は路に千金をいへ美人びじんたいすれどもこゝろみだりうごかざるは、とゞまることをりてさだまる事あるゆゑ也。
なむればきらふべき淫慾いんよくなしと立るはふなり三寶院は聖護大僧正しやうごだいそうじやう宗祖しうそとし聖護院は坊譽大僧正ばうよだいそうじやう宗祖しうそとするなり然どもいづれ開山かいざんと申は三派ともにえん小角せうかくが開き給ひしなりさて亦山伏が補任ほにん次第しだい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
淫慾いんよくの肌うつくしく
緑の種子 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
淫慾いんよく即是道
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
淫慾いんよくの蛇の紋章もんしやう
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)