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淙々
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そう/\
ふりがな文庫
“
淙々
(
そう/\
)” の例文
泣
(
な
)
いたのと
暴
(
あば
)
れたので
幾干
(
いくら
)
か
胸
(
むね
)
がすくと
共
(
とも
)
に、
次第
(
しだい
)
に
疲
(
つか
)
れて
來
(
き
)
たので、いつか
其處
(
そこ
)
に
臥
(
ね
)
てしまひ、
自分
(
じぶん
)
は
蒼々
(
さう/\
)
たる
大空
(
おほぞら
)
を
見上
(
みあ
)
げて
居
(
ゐ
)
ると、
川瀬
(
かはせ
)
の
音
(
おと
)
が
淙々
(
そう/\
)
として
聞
(
きこ
)
える。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
水の音が静かに絶えず
淙々
(
そう/\
)
としてきこえてゐた。もう一人の方の肥つた女中は、いつものやうに、軽い足音を立てゝそこに上つて来て、西日を遮るための日蔽ひをぱたりと下した。
浴室
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
やがて、
川
(
かは
)
の
幅
(
はゞ
)
一
杯
(
ぱい
)
に、
森々
(
しん/\
)
、
淙々
(
そう/\
)
として、
却
(
かへ
)
つて、また
音
(
おと
)
もなく
落
(
お
)
つる
銚子口
(
てうしぐち
)
の
大瀧
(
おほたき
)
の
上
(
うへ
)
を
渡
(
わた
)
つた
時
(
とき
)
は、
雲
(
くも
)
もまた
晴
(
は
)
れて、
紫陽花
(
あぢさゐ
)
の
影
(
かげ
)
を
空
(
そら
)
に、
釣舟草
(
つりぶねさう
)
に、ゆら/\と
乗心地
(
のりこゝち
)
も
夢
(
ゆめ
)
かと
思
(
おも
)
ふ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
淙
漢検1級
部首:⽔
11画
々
3画