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洞見
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どうけん
ふりがな文庫
“
洞見
(
どうけん
)” の例文
よもやこの人々が余の詩想を
洞見
(
どうけん
)
しはしまいが、たださえ人の注視をわれ一人に集めて往来を
練
(
ね
)
って行くのはきまりが
悪
(
わ
)
るいのに
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
クリストフはまだ、同人らの凡庸さを
洞見
(
どうけん
)
していなかった。そして彼らの方は、クリストフが仲間であるから、その天才を認めていた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
君は明らかに未来を
洞見
(
どうけん
)
した、君のなすところは正しい。君は、フイイー、父もなく母も持たなかった、そして、仁義を母とし権利を父とした。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
一見他に
意味
(
いみ
)
なきがごとくなれども、ロセツの
真意
(
しんい
)
は政府が
造船所
(
ぞうせんじょ
)
の
経営
(
けいえい
)
を
企
(
くわだ
)
てしその費用の
出処
(
しゅっしょ
)
に苦しみつつある内情を
洞見
(
どうけん
)
し、かくして日本政府に一種の
財源
(
ざいげん
)
を
与
(
あた
)
うるときは
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
之
(
これ
)
に加うるに賽児が
洞見
(
どうけん
)
預察の
明
(
めい
)
を有し、幻怪
詭秘
(
きひ
)
の術を
能
(
よ
)
くし、天書宝剣を得て、
恵民
(
けいみん
)
布教の事を
為
(
な
)
せるも、
亦
(
また
)
真に是れ稗史の絶好資料たらずんばあらず。賽児の
実蹟
(
じっせき
)
既に
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
し。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
自分を
洞見
(
どうけん
)
して時とすると不本意ながらも自責の念を起こさせられるその眼つきに反抗して、彼女はいくら身をもがいても
駄目
(
だめ
)
だった。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
自分のうちにどういうことが起こってるかを意識しなかったし、アンナのうちにどういうことが起こってるかを
洞見
(
どうけん
)
しなかった。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
オリヴィエは、その清澄な眼で人の下心をも
洞見
(
どうけん
)
したので、人々の凡庸さに悲しみを覚えた。しかし彼はまた、人々を奮い
起
(
た
)
たせてる隠れたる力をも認めた。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
これまで知らないでいたしまた知ろうとも求めなかった、彼女の感情生活を初めて
洞見
(
どうけん
)
した。
ジャン・クリストフ:08 第六巻 アントアネット
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
十字軍から
革命政府
(
コンミューン
)
にいたるまでのフランス人の勇敢な行為を
瞥見
(
べっけん
)
したことがあるのか。フランス精神の悲劇を
洞見
(
どうけん
)
したことがあるのか。パスカルの
深淵
(
しんえん
)
をのぞき込んだことがあるか。
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
クリストフはみずから気づかなかった。しかしオリヴィエは耳を傾け、クリストフを打ちながめ、そして
漠然
(
ばくぜん
)
と不安を感じた。彼は衰弱の状態のなかで、遠くまで
洞見
(
どうけん
)
する特殊な洞察力をもっていた。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
“洞見”の意味
《名詞》
洞見(どうけん、とうけん)
洞察すること。
(出典:Wiktionary)
洞
常用漢字
中学
部首:⽔
9画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“洞”で始まる語句
洞
洞穴
洞窟
洞察
洞然
洞院
洞庭
洞察力
洞門
洞庭湖