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泳
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およぎ
ふりがな文庫
“
泳
(
およぎ
)” の例文
泳
(
およぎ
)
は出来たが、川水の落口で、激浪に
揉
(
も
)
まれて、まさに
溺
(
おぼ
)
れようとした時、
大
(
おおき
)
な魚に抱かれたと思って、浅瀬へ
刎出
(
はねだ
)
されて助かった。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此の時に
彼
(
か
)
の刀屋の番頭重三郎は川の中へ
投
(
ほう
)
り込まれたが
泳
(
およぎ
)
を存じておりますというは、
羽根田
(
はねだ
)
で生れた人ゆえ
少
(
ちいさ
)
い時から海の中に這入って泳ぎつけて居ります。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
由比が浜の
泳
(
およぎ
)
、鎌倉山の遠足、或時は八幡様へ、或時は七里が浜へ、勉強も運動も精一杯するといった生活が、十日ばかりの間に綾子をどんなに快活にしたことでしょう。
水中の宮殿
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それがずつとずつと古い代から続いて来たのである。
泳
(
およぎ
)
を知らない、常には川遊などをしない八十吉が、この『酢川おち』の日に、ただのひとりで川に遊びに来てゐたのである。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
これを見るよりむねせまり、たいまつこゝにやけおちて
綱
(
つな
)
をやきゝり、
架
(
たな
)
おちて
夫
(
をつと
)
は
深淵
(
ふかきふち
)
に
沈
(
しづみ
)
たるにうたがひなし、いかに
泳
(
およぎ
)
をしり給ふとも
闇夜
(
くらきよ
)
の
早瀬
(
はやせ
)
におちて
手足
(
てあし
)
凍
(
こゞ
)
え
助
(
たすか
)
り玉ふべき
便
(
よすが
)
はあらじ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
家は水に近いので少しは
泳
(
およぎ
)
も知つて居りますが、音次郎さんと抱き合ふやうにして水へ入ると、あの船頭の傳三さんの船がすぐ鼻の先に居て、私の身體が
舷
(
ふなばた
)
の近くへ行くと
銭形平次捕物控:218 心中崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
落
(
おっこ
)
ちようもんならそれっきりです——
淵
(
ふち
)
や瀬でないだけに、
救助船
(
たすけぶね
)
とも
喚
(
わめ
)
かれず、また叫んだ
処
(
ところ
)
で、人は
串戯
(
じょうだん
)
だと思って、笑って見殺しにするでしょう、
泳
(
およぎ
)
を知らないから
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
清五郎がそいつで
舳
(
みよし
)
に後ろ向になつて居る七平を突き、川の中へ落したんだらう。
唯
(
たゞ
)
川の中へ突落した位ぢや、
泳
(
およぎ
)
のうまい七平は死なない——七平に寢返りを打たれちや菊次郎も清五郎も首が危ない
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
泳
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“泳”を含む語句
游泳
水泳
立泳
蛙泳
朴泳孝
浮泳
電気泳動
亀泳
遊泳靴
遊泳
片泳
游泳者
游泳祝祭
泳手
泳出
水泳衣
水泳場
曲泳
平泳