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油障子
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あぶらしやうじ
ついて
曲ると、
眞晝間の
幕を
衝と
落した、
舞臺横手のやうな、ずらりと
店つきの
長い、
廣い
平屋が、
名代の
團子屋。
但し
御酒肴とも
油障子に
記してある。
平次はさう言ひ乍ら、町木戸の裏の番屋の
油障子を覗きました。
と
湯気の
中に、ビール、
正宗の
瓶の、
棚に
直と
並んだのが、むら/\と
見えたり、
消えたりする。……
横手の
油障子に、
御酒、
蕎麦、
饂飩と
読まれた……
格子窓の
油障子に背中が觸ります。