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沫雪
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あわゆき
ふりがな文庫
“
沫雪
(
あわゆき
)” の例文
春の雪は
消
(
きえ
)
やすきをもつて
沫雪
(
あわゆき
)
といふ。
和漢
(
わかん
)
の春雪
消
(
きえ
)
やすきを
詩哥
(
しいか
)
の
作為
(
さくい
)
とす、
是
(
これ
)
暖国
(
だんこく
)
の事也、寒国の雪は
冬
(
ふゆ
)
を
沫雪
(
あわゆき
)
ともいふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
静めてじっと念じていれば、岩だって
沫雪
(
あわゆき
)
のようにすることもできるのですから、あなたの志望だって実現できることもありますよ
源氏物語:29 行幸
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
沫雪
(
あわゆき
)
のほどろほどろに
零
(
ふ
)
り
重
(
し
)
けば
平城
(
なら
)
の
京師
(
みやこ
)
し
念
(
おも
)
ほゆるかも 〔巻八・一六三九〕 大伴旅人
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
沫雪
(
あわゆき
)
の わかやる胸を
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
匂ひやかなる
沫雪
(
あわゆき
)
の
詩集夏花
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
▼ もっと見る
沫雪
(
あわゆき
)
の
条
(
くだり
)
にいへるごとく、冬の雪は
軟
(
やはら
)
にして
足場
(
あしば
)
あしきゆゑ、熊を
捕
(
とる
)
は雪の
凍
(
こほり
)
たる春の土用まへ、かれが穴よりいでんとする
頃
(
ころ
)
を
程
(
ほど
)
よき
時節
(
じせつ
)
とする也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
吾
(
わ
)
が
背子
(
せこ
)
を
今
(
いま
)
か
今
(
いま
)
かと
出
(
い
)
で
見
(
み
)
れば
沫雪
(
あわゆき
)
ふれり
庭
(
には
)
もほどろに 〔巻十・二三二三〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
(すべらざるために
下駄
(
げた
)
の
歯
(
は
)
にくぎをうちて用ふ)
暖国
(
だんこく
)
の
沫雪
(
あわゆき
)
とは
気運
(
きうん
)
の
前後
(
ぜんご
)
かくのごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
大伴旅人
(
おおとものたびと
)
が筑紫太宰府にいて、雪の降った日に
京
(
みやこ
)
を
憶
(
おも
)
った歌である。「ほどろほどろ」は、
沫雪
(
あわゆき
)
の降った形容だろうが、沫雪は降っても消え易く、重量感からいえば軽い感じである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「いざせ
小床
(
をどこ
)
に」「
七重
(
ななへ
)
著
(
か
)
るころもにませる児らが肌はも」「
根白
(
ねじろ
)
の白ただむき」「
沫雪
(
あわゆき
)
のわかやる胸を」「
真玉手
(
またまで
)
、玉手さしまき、ももながに、いをしなせ」「たたなづく
柔膚
(
にぎはだ
)
すらを」
接吻
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
沫
漢検準1級
部首:⽔
8画
雪
常用漢字
小2
部首:⾬
11画
“沫”で始まる語句
沫
沫々
沫那美
沫那芸
沫那藝