あるく)” の例文
いつもなら、藤吉とうきちともれてさえ、夜道よみちあるくくには、かなら提灯ちょうちんたせるのであったが、いまはその提灯ちょうちんももどかしく、羽織はおり片袖かたそでとおしたまま、はやくも姿すがた枝折戸しおりどそとえていた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)