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むしゃ
ふりがな文庫
“
武者
(
むしゃ
)” の例文
裾野にそよぐ
穂
(
ほ
)
すすきが、みな
閃々
(
せんせん
)
たる
白刃
(
はくじん
)
となり
武者
(
むしゃ
)
となって、声をあげたのかと
疑
(
うたが
)
われるほど、ふいにおこってきた四面の
伏敵
(
ふくてき
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だが、その短かい間の人気は後の紅葉よりも
樗牛
(
ちょぎゅう
)
よりも
独歩
(
どっぽ
)
よりも
漱石
(
そうせき
)
よりも、あるいは今の
倉田
(
くらた
)
よりも
武者
(
むしゃ
)
よりも花々しかった。
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
○今年は五月の節句に
武者
(
むしゃ
)
人形を飾ってもいいかしらと心配しているものがある。どうしようと問われてもわたくしには返事ができない。
仮寐の夢
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
このいぶかしかった若
武者
(
むしゃ
)
こそは、これぞ余人ならず、今江戸八百八町において、
竹光
(
たけみつ
)
なりとも刀差す程のものならばその名を知らぬ者のない
旗本退屈男:01 第一話 旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
衝
(
つい
)
て猛然とハンドルを握ったまではあっぱれ
武者
(
むしゃ
)
ぶりたのもしかったがいよいよ
鞍
(
くら
)
に
跨
(
またが
)
って
顧盻
(
こけい
)
勇を示す一段になるとおあつらえ
通
(
どお
)
りに参らない
自転車日記
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
少女はなだめられるとよけい
武者
(
むしゃ
)
ぶりついて泣き立てるのでした。さすがのミス・ミンチンもそれにはたまりかね、室外に聞えるほどの声で喚きはじめました。
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
お袋が死んでしまうと言って、素足のまま帯しろ裸で裏へ飛び出して行ったことや、
狂気
(
きちがい
)
のように爺さんに
武者
(
むしゃ
)
ぶりついて泣いたことなどを、女中は手真似をして話した。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
武者
(
むしゃ
)
ぶるいというのでしょう。なんだか、からだがふるえて心臓がドキドキしてきました。
透明怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
少年たちは、
武者
(
むしゃ
)
ぶるいした。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
で、
武田伊那丸
(
たけだいなまる
)
は、いやがうえにも、
希望
(
きぼう
)
をもった。
武者
(
むしゃ
)
ぶるいとでもいうような、
全霊
(
ぜんれい
)
の血と
肉
(
にく
)
との
躍
(
おど
)
りたつのがじぶんでもわかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そう叫ぶが早いか、今度は彼の方から父親に
武者
(
むしゃ
)
ぶりついて行く。狂気の
沙汰
(
さた
)
である。そこで世にもあさましい親と子のとっ組合いが始まるのだ。だが、これは何も今夜に限ったことではない。
夢遊病者の死
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
運わるく、そのなかに、伊那丸の
容貌
(
かおかたち
)
を見おぼえていた者があった。かれらは、おもわぬ
大獲物
(
おおえもの
)
に、
武者
(
むしゃ
)
ぶるいを
禁
(
きん
)
じえない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“武者”の意味
《名詞》
武 者(むしゃ)
武芸に携わる者またはその集団。
(出典:Wiktionary)
武
常用漢字
小5
部首:⽌
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“武者”で始まる語句
武者振
武者溜
武者輩
武者顫
武者小路実篤
武者所
武者絵
武者窓
武者修行
武者小路