こづゑ)” の例文
「こんなに年老としよるまで、自分じぶんこづゑで、どんなにお前のためにあめかぜをふせぎ、それとたゝかつたかれない。そしておまへ成長せいちやうしたんだ」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
としはゞ二十六、おくざきはなこづゑにしぼむころなれど、扮裝おつくりのよきと天然てんねんうつくしきと二つあはせて五つほどはわかられぬるとくせう、お子樣こさまなきゆゑ髮結かみゆひとめひしが、あらばいさゝか沈着おちつくべし
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そなたのこづゑは波のやうに逆立さかだ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
菩提樹ぼだいじゅこづゑに月のとゞまりて
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
こづゑにさへもぢゆくよ。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)