ねっ)” の例文
自分たちでやって見たが、ねっから遊惰ゆうだな男たちには、堅い土がいくらも掘りかえされないので、大っぴらに父の留守をねらっては払いさげをやる。
爾うすると賊軍方の者が夜は其処そこいったたかって、昼はねむいからといって塾に来て寝て居た者があったが、ねっから構わない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ねっからちっとも知らんかったが、何う云う理由わけで粂之助がお暇になりますかと云うて、わしも色々言葉を尽してお詫をしたが、なか/\お聴きれがない、お前方が知ったこっちゃない
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此様こないに云われるで何うにも仕ようがないじゃて、しかし何うも気の毒なこっちゃな、ねっから、全体商人あきんどはお前の性分に合わぬのじゃから、かえって谷中のお寺へきなはった方が心が沈着おちついていやろう
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)