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柔和
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おとなし
ふりがな文庫
“
柔和
(
おとなし
)” の例文
そのお話しというのは、ほんとうに有そうな事ではないんでしたが、奥さまの
柔和
(
おとなし
)
くッて、時として大層
哀
(
あわれ
)
っぽいお声を聞くばかりでも、嬉しいのでした。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
弁天ぼりに水およぎの折も我が組に成る人は多かるまじ、力を言はば我が方がつよけれど、田中屋が
柔和
(
おとなし
)
ぶりにごまかされて、一つは学問が出来おるを恐れ、我が横町組の
太郎吉
(
たろきち
)
、三五郎など
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
初めて知り
棄子
(
すてご
)
と云るゝを深く
恥
(
はぢ
)
たりけん其後は手習を我が家にてなし遊びにも外へ
出行
(
いでゆく
)
ことなく
柔和
(
おとなし
)
やかに母の手傳ひをして我が家の内に遊び居るを養父母も其の樣子を見て取
頻
(
しき
)
りに其心根を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
田中屋
(
たなかや
)
が
柔和
(
おとなし
)
ぶりにごまかされて、一つは
學問
(
がくもん
)
が
出來
(
でき
)
おるを
恐
(
おそ
)
れ、
我
(
わ
)
が
横町組
(
よこてうくみ
)
の
太郎吉
(
たらうきち
)
、三五
郎
(
らう
)
など、
内々
(
ない/\
)
は
彼方
(
あちら
)
がたに
成
(
なり
)
たるも
口惜
(
くちを
)
し、まつりは
明後日
(
あさつて
)
、いよ/\
我
(
わ
)
が
方
(
かた
)
が
負
(
ま
)
け
色
(
いろ
)
と
見
(
み
)
えたらば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
や或るひは
面體
(
めんてい
)
惡氣
(
にくげ
)
に心は
善良
(
ぜんりやう
)
成
(
な
)
るも
有
(
あり
)
或ひに
面體
(
めんてい
)
柔和
(
にうわ
)
にして
胸中
(
きようちう
)
大膽不敵
(
だいたんふてき
)
なる者有
所謂
(
いはゆる
)
外面如菩薩
(
げめんによぼさつ
)
内心
(
ないしん
)
如夜刄
(
によやしや
)
と
佛
(
ほとけ
)
も説給ひし如し然れば其
面體
(
めんてい
)
柔和にして
形容
(
なりかたち
)
も
柔和
(
おとなし
)
やかなる者の言事は自然と直なる樣に聞ゆれども其事は
邪心
(
じやしん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
誰れだと思ふ横町の長吉だぞと
平常
(
つね
)
の力だては空いばりとけなされて、弁天ぼりに水およぎの折も我が組に成る人は多かるまじ、力を言はゞ我が方がつよけれど、田中屋が
柔和
(
おとなし
)
ぶりにごまかされて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
和
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“柔和”で始まる語句
柔和忍辱
柔和顏
柔和仮面