東国とうごく)” の例文
旧字:東國
けれども自分じぶんでそれをやったおぼえはございませぬ。きょうとはちがって東国とうごく大体だいたい武張ぶばったあそごと流行はやったものでございますから……。
其の昔罪人は日本橋を中央として、東国とうごくの者ならば小塚原こづかっぱらへ、西国さいこくの者ならば鈴ヶ森でお仕置になりますのが例でございます。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「さ……その、東国とうごくのほうで」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくし地上ちじょうったころ朝廷ちょうていみなみきたとのふたつにわかれ、一ぽうには新田にった楠木くすのきなどがひかえ、他方たほうには足利あしかがその東国とうごく武士ぶしどもがしたがい、ほとんど連日れんじつ戦闘たたかいのないとてもない有様ありさまでした……。