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朱房
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しゅぶさ
ふりがな文庫
“
朱房
(
しゅぶさ
)” の例文
四谷
(
よつや
)
の御用聞で
朱房
(
しゅぶさ
)
の源吉という顔の良いのが、一応見に来ましたが、裏木戸やお勝手口の締りは厳重な上、塀の上を越した跡もないので
銭形平次捕物控:030 くるい咲き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
朱房
(
しゅぶさ
)
でなく
紺房
(
こんぶさ
)
の十手であるところから察しると、南の手先で、かなりの岡ッ引を部屋に飼っている古顔の密偵とみえました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大きな
鼈甲
(
べっこう
)
ぶちの
眼鏡
(
めがね
)
を鼻の上にのせて、紫に
葵
(
あおい
)
を白くぬいた
和鞍
(
わぐら
)
や、
朱房
(
しゅぶさ
)
の
馬連
(
ばれん
)
や
染革
(
そめかわ
)
の
手甲
(
てっこう
)
などをいじっていた。
旧聞日本橋:14 西洋の唐茄子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
普賢菩薩の霊象に
倣
(
なら
)
って額に大きな
宝珠
(
ほうじゅ
)
がついている。鈴と
朱房
(
しゅぶさ
)
のさがった
胸掛
(
むなかけ
)
尻掛
(
しりかけ
)
。
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
なまめかしい
朱房
(
しゅぶさ
)
の
文筥
(
ふばこ
)
とともに、江戸桃源の春風に乗って舞い込みました。
右門捕物帖:22 因縁の女夫雛
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
その
瓢箪
(
ひょうたん
)
を、
朱房
(
しゅぶさ
)
のついた短槍の先にくくりつけ、
羅紗
(
らしゃ
)
張りの笠に、
蓑
(
みの
)
を着込み、がらと吹雪の戸をあけて外へ出た。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
磨き
檜
(
ひのき
)
の板壁に
朱房
(
しゅぶさ
)
の十手がズラリと掛かっている。その下へ座蒲団を敷いて、さて
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
銀磨き
朱房
(
しゅぶさ
)
の十手は、平次の手にキラリと光りました。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
馬のり
袴
(
ばかま
)
に、
桔梗色
(
ききょういろ
)
の
袖無
(
そでなし
)
を羽織り、
朱房
(
しゅぶさ
)
の
鞭
(
むち
)
を手にして——伊吹の牧へよく乗りまわしに出るのだった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、
朱房
(
しゅぶさ
)
の短槍を持ち直すやいな、夜の明けぬまにと、雪を蹴立てて、その場から姿をくらました。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
(
きん
)
の
元結
(
もとゆい
)
が
前髪
(
まえがみ
)
にチラチラしている、
浅黄繻子
(
あさぎじゅす
)
の
襟
(
えり
)
に、
葡萄色
(
ぶどういろ
)
の
小袖
(
こそで
)
、
夜目
(
よめ
)
にもきらやかな
裃
(
かみしも
)
すがた——そして
朱房
(
しゅぶさ
)
のついた
丸紐
(
まるひも
)
を、
胸
(
むね
)
のところで
蝶
(
ちょう
)
にむすんでいるのは
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かねて何ぞの場合にはと、ひそかに買い求めて
閻王像
(
えんおうぞう
)
の
壇下
(
だんか
)
に隠しておいた
朱房
(
しゅぶさ
)
のついた
短槍
(
たんそう
)
と短剣。その短剣だけをふところに呑むと、彼は用事をよそおって、ぷいと街へ出ていった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
朱房
(
しゅぶさ
)
の
吹螺
(
すいら
)
を高く手にもち、高力新九郎は、息いっぱい、吹き鳴らした。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
朱房
(
しゅぶさ
)
の
鞭
(
むち
)
をふったのは、それを
指揮
(
しき
)
する
徳川万千代
(
とくがわまんちよ
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
朱
常用漢字
中学
部首:⽊
6画
房
常用漢字
中学
部首:⼾
8画
“朱房”で始まる語句
朱房銀欛