木製もくせい)” の例文
その家はかやぶきで、おもてには、舟で通りすぎる人たちのほうにむいて、木製もくせいのふたりのへいたいが、銃剣じゅうけん肩に立っていました。
かれはもうひとつのガラス槽の中において、たしかに木製もくせいおもちゃにちがいない人形が、やはり透明な小箱を背おってあるきまわっているのを見た。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
昇降口しようこうぐちの高さは少くとも三尺位は有るべし。おそらくは木製もくせい梯子はしご或はだいもうけ有りしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
自宅じたくには、金塊きんかいこそないけれど、でめきん、りゆうきん、しゆぶんきん、各種各様かくしゅかくよう金魚きんぎょつてある。ランチュウを木製もくせいはちにいれてながいことながめて、うれしそうに口笛くちぶえをふきだした。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
木製もくせいのきれいなベンチもいてありました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
何故なら彼女は他の九人と同じ「木製もくせいの兵隊さん」だった。どれが彼女の名前やら判らない。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
アイヌ間にそんする口碑こうひに由ればコロボックルは又木製もくせいの皿をもいうせしが如し。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
あ、なるほど、なるほど。しかし、ずいぶん長期戦が続くものですなあ。もういい加減、日本空軍が鉄に困って木製もくせい泥製どろせいの爆弾を落としてもいい頃だと思うんだが、相変らず鉄の爆弾を
●ダンス(木製もくせいの人形)
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ダンス(木製もくせい人形にんぎょう
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)