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朝餉
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あさがれい
ふりがな文庫
“
朝餉
(
あさがれい
)” の例文
心の水は
沸
(
に
)
え立ッた。それ
朝餉
(
あさがれい
)
の
竈
(
かまど
)
を跡に見て跡を追いに出る
庖廚
(
くりや
)
の
炊婢
(
みずしめ
)
。サア鋤を手に取ッたまま尋ねに飛び出す畑の
僕
(
しもべ
)
。家の中は大騒動。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
襖子
(
からかみ
)
をあけて
朝餉
(
あさがれい
)
の
間
(
ま
)
に女院は出ておいでになった。絵の鑑識に必ず自信がおありになるのであろうと思って、源氏はそれさえありがたく思われた。
源氏物語:17 絵合
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「……またいつ帰るか、帰る日もないか。今朝の
朝餉
(
あさがれい
)
は都でのさいごの膳。わけていとしく美味かったの。……おそらくは、これも道誉の心入れか」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
翁は煩わしく雫を払いながら
朝餉
(
あさがれい
)
を少し食べた。持ち亙って来た行糧ももはやほとんど無くなっていた。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
若水といふ事は
去年
(
こぞ
)
御生気の方の井をてんして蓋をして人に
汲
(
くま
)
せず、春立つ日
主水司
(
もんどのつかさ
)
内裏
(
だいり
)
に奉れば
朝餉
(
あさがれい
)
にてこれをきこしめすなり、荒玉の春立つ日これを奉れば若水とは申すにや云々
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
飢人地上に倒れし時、主上御宸襟を悩ませられ、
朕
(
ちん
)
不徳あらば朕一人を罪せよ、
黎民
(
れいみん
)
何んの
咎
(
とが
)
あるべき、しかるに天この
災
(
わざわ
)
いを下すと、ことごとく嘆き
思
(
おぼ
)
し召し、
朝餉
(
あさがれい
)
の
供御
(
くご
)
を止めさせらる。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
四林は、鳥の音ばかりだが、供奉の面々は袖垣をつらねて、おん輿を
囲繞
(
いにょう
)
し、天皇は輿を
出
(
い
)
で給うことなく、内でそのまま、一碗の白粥を、
朝餉
(
あさがれい
)
として召しあがった。——随身たちも、腹をみたした。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“朝餉”の意味
《名詞》
(ちょうしょう)朝食。朝餐。
(出典:Wiktionary)
朝
常用漢字
小2
部首:⽉
12画
餉
漢検1級
部首:⾷
15画
“朝”で始まる語句
朝
朝夕
朝飯
朝臣
朝日
朝食
朝陽
朝靄
朝鮮
朝廷