有合ありあい)” の例文
伴「おみね、まだ寝ずか、もう夜なべはよしねえ、身体の毒だ、大概にして置きな、今夜は一杯飲んで、そうして寝よう、何かさかな有合ありあいでいゝや」
わっしが飲んでいました有合ありあい御肴おんさかなというおきまりの一膳めしの前なんざ、小さな原場はらっぱぐらい小広うございますのに——それでも左右へ並ばないで、前後あとさきになって、すっと連立って通ります。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
正午になって迎えが来ても根をやして、有合ありあい午飯ひるめしを一緒に済まして三時ごろまでも話し込んだ。仏蘭西から帰りたてなので、巴黎パリで捕縛されて監獄へほうり込まれたはなしをボツボツ話した。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
有合ありあいの着物を着せるから自然中津の風とは違わなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
大「はい、い道具を沢山所持してる様子でございます、今日こんにちは御家老のお入来いでだと、何か大切な品を取出した様子で、なにろくなものもございますまいがほんの有合ありあいで」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奥方宗悦が久振ひさしぶりで来たからなんでも有合ありあいで一つ、随分飲めるから飲ましてりましょう、エヽ奥方勘藏かんぞうは居らぬかえ、エ、ナニ何か一寸、少しは有ろう、まア/\宗悦此方こちらへ来な
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
紺足袋の塵埃ほこりを払って上へあがる。粂之助は渋茶と共に有合ありあい乾菓子ひがしか何かをそれへ出す。
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
有合ありあいの鋤をかついで是から二十丁もある根本の聖天山へあがって見ると、四辺あたり森々しん/\と樹木が茂って居り、裏手は絹川のながれはどう/\と、此のごろ雨気あまけに水増して急におとす河水の音高く
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
和尚が茶をれたり菓子を出したり、また精進料理で旨くはないが、有合ありあいで馳走に成りまして、是から極楽水を出まして、れから壱岐殿坂いきどのざかの下へ出て参り、水道橋を渡って小川町へ来て
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)