ふし)” の例文
びた美音でうたい出したのは「大江山」の一ふしであった。と、今度は右のほうへヒョロヒョロヒョロヒョロとよろめいた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なべてみなととのはぬ色のふし……ただにするど
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
涙ににじむふしを、地になげかわす
つかれ (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
ふしに律ある闇の韻
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
たゆたふふし
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ちかほとりほのめきそむるうたふし
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
なつかしき、悲しきふし
小曲二十篇 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
しめやげるはふりふしのかなしみの
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
流れてふしのきはみなし。
小曲二十篇 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
唇に、ふし折りかへし
ふるさと (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
ふしやさしく、白銀しろがね
小曲二十篇 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)