“暗(くらが)” の例文
呼吸(いき)を詰(つ)めて、なほ鈴(すゞ)のやうな瞳(ひとみ)を凝(こら)せば、薄暗(うすぐら)い行燈(あんどう)の灯(ひ)の外(ほか)、壁(かべ)も襖(ふすま)も天井(てんじやう)も暗(くらが)りでないものはなく、雪(ゆき)に眩(くる)めいた目(め)には一(ひと)しほで、ほのかに白(しろ)いは我(われ)とわが、俤(おもかげ)に立(た)つ頬(ほゝ)の邊(あたり)を
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)