“暗々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんあん69.2%
やみやみ23.1%
あん/\7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無情な天は、そこからあがる黒煙に、陽を潜め、月を隠し、ただ暗々あんあん瞑々めいめい、地上を酸鼻さんびにまかせているのみであった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「すぐる年、鎌倉の牢獄で、大塔ノ宮を暗々やみやみと虐殺しまいらせた者は、ほかならぬ直義と、それのみは、お忘れあそばすことのできぬお恨みなのでございましょう」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さうして其ちかくにむ平岡と、此烟突とを暗々あん/\うちに連想せずにはゐられなかつた。う云ふ場合には、同情の念より美醜の念がさきに立つのが、代助のつねであつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)