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ほしあ
そして、みんなと
別れて、
一人で、あちらにぶらり、こちらにぶらり、
千鳥足になって、
広い
野原を、
星明かりで
歩いてきたのだ。
月がなく、
星明かりでは、たがいの
顔もよくわからなかったが、
傷兵たちは、
静かにして、レコードに
聞き
入っていました。
「よく
星明かりで、
雪道がわかりましたね。」と、
太郎のお
父さんはいって、びっくりしていました。
霜が
降るかと
見えて、
空は
光っています。そして
星明かりに
青黒いガラスのようにさえた
空は、すみからすみまでふき
清められたごとく、
下界の
黒い
木立の
影も
映るばかりでありました。