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日焦
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ひや
ふりがな文庫
“
日焦
(
ひや
)” の例文
田舍の内儀——それも中年過ぎの
日焦
(
ひや
)
けのした、大年増を豫想した平次も八五郎も、ハツと息を呑んだのも無理のないことでした。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小初は、
跳
(
は
)
ね
込
(
こ
)
み台の
櫓
(
やぐら
)
の上板に立ち上った。
腕
(
うで
)
を額に
翳
(
かざ
)
して、空の雲気を
見廻
(
みまわ
)
した。軽く
矩形
(
くけい
)
に
擡
(
もた
)
げた右の上側はココア色に
日焦
(
ひや
)
けしている。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ひどく
日焦
(
ひや
)
けしたその顔は、半分以上、
頬髯
(
ほおひげ
)
や
口髭
(
くちひげ
)
に隠れている。大きな
樫
(
かし
)
の棍棒をたずさえていたが、そのほかには何も武器は持っていないらしい。
モルグ街の殺人事件
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
「
久濶
(
きゆうかつ
)
のみやげに同志をひきあわせよう」仙介は
日焦
(
ひや
)
けのした顔をふり向け、太宰が坐るのを待ちかねたように云った、「こちらは
讃岐
(
さぬき
)
の井上文郁、それに長谷川秀之進だ」
日本婦道記:尾花川
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
天気さえ好ければ毎日半ズボンを
穿
(
は
)
いてライカを提げながらそこらじゅうを
視
(
み
)
て廻っているらしく、
日焦
(
ひや
)
けした顔に汗をにじませて不意に
駈
(
か
)
け込んで来るや
否
(
いな
)
や、先ず勝手口へ廻って行って
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
日焦
(
ひや
)
けした
彫像
(
ちょうぞう
)
のように立派な体躯を持った若者だった。そのズドが
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
長押
(
なげし
)
に
髷
(
まげ
)
の
刷毛
(
はけ
)
先が届きそうな堂々たる体躯で、浅黒い顔は
日焦
(
ひや
)
けのせいでしょう、にっこりすると淋しさのうちにも、
顫
(
ふる
)
いつき度いような愛嬌があります。
裸身の女仙
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
焦
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
“日”で始まる語句
日
日向
日本
日和
日光
日中
日々
日数
日暮
日毎