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新造
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しんぞう
ふりがな文庫
“
新造
(
しんぞう
)” の例文
「よろしゅうござります。殿様が動けなくおなり遊ばしたら、
新造
(
しんぞう
)
衆が抱いて行って進ぜましょう。たまにはそれも面白うござります」
箕輪心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その次に訪ねたのは、小唄の師匠のお舟、何とかいう名取りですが、昔から知っている平次には、ただの
新造
(
しんぞう
)
のお舟のような気がしてなりません。
銭形平次捕物控:097 許嫁の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
後から参ると云うので、病身で時々癪が
発
(
おこ
)
ると云うが、その持病を癒そう為に伊香保へ来て居たのだが、貴方に
一寸
(
ちょっと
)
岡惚れでしょう、
彼
(
あ
)
の
新造
(
しんぞう
)
がサ
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そんなことを言ッてなさッちゃア困りますよ。ちょいとおいでなすッて下さい。
花魁
(
おいらん
)
、困りますよ」と、吉里の後から追い
縋
(
すが
)
ッたのはお
熊
(
くま
)
という
新造
(
しんぞう
)
。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
私が帰りかけたら、
新造
(
しんぞう
)
のおばさんがほかの妓を呼んで遊んでゆけと勧めた。勧められて私はその気になった。
名代
(
みょうだい
)
に出てきた妓はつまらない女だった。
朴歯の下駄
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
▼ もっと見る
それに
禿
(
かむろ
)
やら
新造
(
しんぞう
)
やらついて練り歩くのを、外国人の観覧席は特別に設けたという後だったので、お雪は雛窓のことを思い出して、カッとなったのだった。
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
今まで影さへ見せませぬ程の
強
(
したた
)
か者の喬之助でござりますから、末の末まで要心をとって、弟にだけはそっと知らせても、御
新造
(
しんぞう
)
の園絵さまには——殿様、女子は口の軽いもの
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
伊勢丸
(
いせまる
)
と云ふ其の
新造
(
しんぞう
)
の
乗初
(
のりぞめ
)
です。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
新造
(
しんぞう
)
と
二人
(
ふたり
)
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
相手は
新造
(
しんぞう
)
ですから、
賃銀
(
ちんぎん
)
なんかいいかげんに
定
(
き
)
めて、駕籠の
垂
(
たれ
)
を上げると、娘は小風呂敷包みを持ったまま、馴れた調子でポンと乗りましたが
銭形平次捕物控:021 雪の精
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
私にはおかみさんのかおかたちがいちばんはっきり思い出される。貸座敷の
新造
(
しんぞう
)
によく見かけるタイプの人であった。弟の人は
痩形
(
やせがた
)
の色の黒い、どことなく
沈鬱
(
ちんうつ
)
な感じの人であった。
生い立ちの記
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
木戸番はお倉という
新造
(
しんぞう
)
、塩辛声の大年増と違って、こいつは水の
滴
(
したた
)
るような美しさを発散しながら、素晴らしい桃色の
次高音
(
アルト
)
でお客を呼ぶのでした。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
家は吉原遊廓のはずれの俗に水道尻という処にあって、母親はある貸座敷の
新造
(
しんぞう
)
をしていたのだが、つとめ先のその家が崩壊した際に逃げおくれたのである。母親の死と共に順吉には家庭が失われた。
夕張の宿
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
美しい
新造
(
しんぞう
)
が何か頼み事を持って来ると、すっかり
騎士
(
ナイト
)
気分にならずにいられないガラッ八だったのです。
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そのくせお
店
(
たな
)
の
新造
(
しんぞう
)
といわれている万兵衛の妾のお常の豊満な魅力には、妙に誘惑を感じているらしく、席を立って女の背後に行くと、頬と頬とが触れるように欄干に
凭
(
もた
)
れて
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
せいぜい二十二三、町人の女房が江の島詣りに行くといった身軽な
風
(
ふう
)
をしておりますが、様子にひどく上品なところがあって、武家の
新造
(
しんぞう
)
、奥方といっても恥かしくないでしょう。
銭形平次捕物控:082 お局お六
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
新造
(
しんぞう
)
のお君は二十七八の
美
(
い
)
い女で、男女二人の母親とも見えぬ若さです。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「江戸中の
新造
(
しんぞう
)
は大きいな、——ところで何処へ行ったんだ」
銭形平次捕物控:277 和蘭の銀貨
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
新造
(
しんぞう
)
のお君が平次を呼びます。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
造
常用漢字
小5
部首:⾡
10画
“新造”で始まる語句
新造衆
新造軍艦
新造下
新造樣
新造綾鶴
新造巡洋艦
新造子
新造様
新造盛
新造禿