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斑點
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はんてん
ふりがな文庫
“
斑點
(
はんてん
)” の例文
新字:
斑点
眩
(
まぶ
)
しいものが一
閃
(
せん
)
、
硝子
(
ガラス
)
を
透
(
とほ
)
して
私
(
わたし
)
の
眼
(
め
)
を
射
(
い
)
つた。そして一
瞬
(
しゆん
)
の
後
(
のち
)
、
小松
(
こまつ
)
の
枝
(
えだ
)
はもう
無
(
な
)
かつた。それは
光
(
ひかり
)
の
中
(
なか
)
に
光
(
ひか
)
り
輝
(
かゞや
)
く
斑點
(
はんてん
)
であつた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
凄まじい形相ですが、美しさは
一入
(
ひとしほ
)
で、鉛色に變つた喉から胸へ、紫の
斑點
(
はんてん
)
のあるのは、平次が幾度も見てゐる、『
岩見
(
いはみ
)
銀山鼠取り』の中毒です。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さてまた粗なること、汝の
尋
(
たづ
)
ぬるかの
斑點
(
はんてん
)
の
原因
(
もと
)
ならば、この遊星には、その材の全く乏しき處あるか 七三—七五
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
眞つ直ぐに水に落したといふが、死骸の首から肩へかけての
斑點
(
はんてん
)
が變ぢやないか——多分聲をも立てずに、あつと言ふ間に死んで了つたことだらう
銭形平次捕物控:122 お由良の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
恐ろしい
苦悶
(
くもん
)
の表情で、口の隅から僅かに血潮の絲を引いてゐるのも、口の中の黒ずんでゐるのも、身體に
斑點
(
はんてん
)
の目立つのも、不自然な身體の
歪
(
ゆが
)
みも
銭形平次捕物控:185 歩く死骸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
皮下出血とも思へる
斑點
(
はんてん
)
がありますが、それも大したものではなく、皮膚の表には何んの變りも無く、倒れるはずみに、下水の何處かで打ち——やがて息が絶えた爲に
銭形平次捕物控:286 美男番附
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
死骸の首から肩のあたりへかけて、皮下出血らしい不氣味な
斑點
(
はんてん
)
があり、首筋のあたりは碎かれてをりますが、充分、疑ひを持たせた口の中は、何んの異常もありません。
銭形平次捕物控:122 お由良の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
十八娘の死骸は、多少の變化があるにしても、毛程の傷も
斑點
(
はんてん
)
もないことはもとの通りで、さすがの平次も、この
執拗
(
しつあう
)
な
冒涜
(
ばうとく
)
に自分を耻ぢ恐れて、默つて引下がる外はなかつたのです。
銭形平次捕物控:162 娘と二千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二十七八といふにしては、毛深いがよく
脂
(
あぶら
)
の乘つた胸や腕、アルコールと美食を思はせる肌の色、——その肌のところ/″\に
斑點
(
はんてん
)
樣のもののあるのを、平次は見のがす筈もありません。
銭形平次捕物控:201 凉み船
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
所々紫色の
斑點
(
はんてん
)
があり、手にも足にも傷がある上、身體は庭の柔かい土にめり込み、八五郎の想像したやうに、天からでも降つたと思はなければ、テニヲハの合はないところもあるのでした。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
娘の死體に殘された腹部の
斑點
(
はんてん
)
が、すつかり平次を
焦立
(
いらだ
)
たせたのです。
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
睫
(
まぶた
)
から唇、みぞおちの
斑點
(
はんてん
)
を見て、平次は一ぺんに斷定を下します。
銭形平次捕物控:276 釣針の鯉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
斑
常用漢字
中学
部首:⽂
12画
點
部首:⿊
17画
“斑”で始まる語句
斑
斑点
斑々
斑紋
斑鳩
斑猫
斑雪
斑犬
斑入
斑牛